ピラティスに通っている人は若い人だけでなく、中高年の女性も多く今人気のエクササイズです。ダイエット目的でやっている人も多いですが、どうも痩せたという声が少ないようです。では、なぜピラティスで痩せたという声があまり聞こえてこないのでしょうは?
ピラティスとは?
ピラティスというと、なんとなくヨガのようにいろいろなポーズをするようなイメージを持たれている方も多いと思います。

そもそもピラティスとはどのような運動で、どんな目的があるのでしょうか。
人の名前です
ピラティスの歴史は意外と古くて、1920年代にドイツ人の女性看護師であるピラティスさんによって生み出されたそうです。
そう、ピラティスとは人の名前だったんですね。
リハビリ目的
ピラティスを生み出したピラティスさんが看護師さんであったことからも分かるように、もともとピラティスはリハビリを目的として考案されたエクササイズでした。そういった流れから、現在でも高齢者の体力作りのメニューとしても用いられています。
ピラティスの効果は?
マドンナやキャメロン・ディアス、タイガー・ウッズも実践したというピラティス。
それでは、ピラティスをおこなうことにはどのような効果があるのかについて見ていきましょう。
血行を促進
ピラティスもヨガと同様、さまざまなポーズをとることで、身体の筋肉を気持ちよく収縮させます。

筋収縮によって血液を心臓に送り戻す機能(筋ポンプといいます)が強化され、全身の血行がよくなることが期待できます。
⇒ヨガでは痩せない?ダイエットをするときに陥りやすいワナがある!
自律神経の調整効果
ピラティスをおこなうときには、呼吸を意識することが重要となります。

特に、現代人はデスクワークなど長時間同一姿勢でいることにより、呼吸が浅くなりがちです。しっかりと呼吸を意識することで、体内にフレッシュな酸素を送り込むことが可能となり、自律神経の調整効果も期待できます。
姿勢改善効果
ピラティスをおこなうと、普段あまり伸ばすことのない筋肉の緊張がゆるんだり、骨盤周りの筋緊張が改善することによって、姿勢がよくなるといった効果も期待できます。
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ダイエット効果はあるの?
それでは今回のテーマである、「ピラティスにはダイエット効果があるのか?」について見ていきたいと思います。
厳密に言うとナシ!
ピラティスをおこなうと筋緊張がゆるんで血行がよくなり、代謝機能がアップしますよなどと説明されることがありますが、これに関してはまったく科学的根拠がありません。
基礎代謝を向上させるには、筋肉をつけるしかないというのが現代では常識となっています。

血行促進やストレッチングで代謝機能が向上することはありませんので、誤った情報に踊らされないようにしてくださいね。
風が吹けば桶屋が儲かる?
厳密に言うと、ピラティスにダイエット効果は期待できないのですが、ただ、ピラティスをすることで痩せられたという人が一定数いるのも事実です。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか。
それは、その他の運動やダイエット法、食事法などにプラスしてピラティスをおこなうから、減量が可能となっているのです。ハリウッドのセレブやトップアスリートが、ピラティスだけをしている訳がありませんよね。
また、ピラティスには血行促進や自律神経調整効果がありますが、それ自体に痩せるという結果は伴わなくても、「痩せやすい体質」へと移行しやすくなるのは事実です。だから、ピラティスをおこなうことが全く無意味という訳ではないんですよ。
ピラティスをおこなう際の注意点
ピラティスは高齢者の体力アップや、リハビリなどに用いられることもあることから、怪我のリスクが低いエクササイズではあります。
ただ、それでもいくつかの注意点があります。
ウォーミングアップを怠らない
ピラティスは比較的ゆるい運動であり、そのことからウォーミングアップをしないでいきなり始めてしまう方もいらっしゃいます。

ただ、筋肉を収縮させることには違いないので、いきなり始めると怪我をしてしまうリスクが高くなります。ピラティスを始める前には身体を温めるように心がけましょう。
水分補給を欠かさない
ピラティスはジョギングやランニングのように大量に汗をかくエクササイズではありませんが、血行を促進するためにも水分補給をしながら身体を動かすようにしましょう。

ピラティスでダイエットをするならこれをプラスして!
ピラティスをすることで痩せられるかと聞かれれば、「ノー」と答えざるを得ません。
なぜなら、そもそもピラティスはダイエット目的で考案されたわけではないからです。しかし、健康のためや痩せやすい体質になるには有益なエクササイズなので、ダイエット効果も得たい人は、ピラティスにプラスして以下のことを行いましょう。
ウォーキングやジョギング
ピラティスやヨガは、身体の柔軟性を高めるのには効果的ですが、ほとんどカロリーを消費しません。

痩せるためには必ず消費カロリーをアップさせる必要があるので、ウォーキングやジョギングを合わせておこなうとよいでしょう。
食事の見直し
体重が増えて困るという人は食生活を見直してみましょう。
必ず体重が増える要因があるはずです。
簡単なところだと、ご飯の量を減らして野菜を増やしたり、甘い飲み物をやめて水やお茶にするなどしましょう。
ピラティスのダイエット効果は?痩せやすい体を手に入れる!のまとめ
ダイエットが続かない人の特徴の一つが、「すぐに効果が実感できないとやめてしまう」ということです。でも、太るのに3年かかったのなら、痩せるのに3年かかっても仕方がないのではないでしょうか。急激な体重減少は必ずといっていいほどリバウンドを招きます。ピラティスをおこないながら、食習慣を改善したりウォーキングをおこなっていれば、きっと気がついたときには痩せていると思いますよ。