停滞期の原因と乗り切り方を知っておく事は、せっかくの頑張りを無駄にしない為に、知っておくことが大切です。停滞期はダイエット中に必ず訪れるものです。順調に体重が減っていたのに、停滞期になると、やる気が出てこなくなるかもしれません。乗り切り方などまとめてみました。
ダイエットをしていると、ある時、体重が落ちなくなる時期を迎えます。このことをダイエットにおける停滞期と言いますが、なぜそのようなことが起こるのでしょうか。また、停滞期を乗り切るためにはどうしたらいいのでしょうか。
停滞期ってなに?
停滞とは一か所に留まって動かないことを言いますが、停滞期はダイエットの場合、何らかのダイエット法をおこなってある程度まで体重が落ちた後、体重の減少が止まってしまうことを言います。
せっかくダイエットを始めて順調に体重が落ちていたのに、ある日を境に突然、体重の減少が止まってしまうことから、焦ってしまったり諦めてしまったりすることがよくあります。

実は、ダイエットをする場合には、この停滞期についてしっかりと理解した上で、上手に乗り切る必要があるのです。
停滞期が訪れる理由は?
ダイエットをしたことのある方なら、誰でも経験したことがあるであろう停滞期。
では、停滞期はなぜやってくるのでしょうか。
ホメオスタシス
人体にはホメオスタシスといって、恒常性を保とうとする機能があります。
例えば、氷水に指をつけると、指先の温度はどんどん下がっていきますが、そのまま0度になることはなく、ある一定のところで盛り返してきます。
このように、身体には体温や体質などを一定に保とうとする働きがあるのです。そのため、ある程度までダイエットで体重を落とすことができたとしても、それが短期間のうちに起こった場合、恒常性を保つ機能が働いて、それ以上体重を下げないようにしてしまうのです。
食事のみのダイエットをしている
ダイエットといったときに、皆さんがまずイメージするのは食事の量を減らすというダイエット法ではないでしょうか。
食事制限をすると実際、如実に体重が減っていきます。

ところが、食事制限のみでダイエットをおこなっている場合、体重の2%や3%はすぐに落ちていきますが、体重の5%くらい減量すると、そこから落ちていかなくなってきます。
これは、脳が危険を感じることによって起こるとされています。確かに今まで摂っていたカロリーを摂らなくなれば体重が減るのはあたり前ですが、脳にとって食事の量が減るということは飢餓感が煽られる危険なことでもあるのです。
生命の歴史とは飢えとの闘争の歴史でもあります。
いかに効率的に栄養素を吸収するかを、生命はその歴史の誕生以来、追い求めてきたといっても過言ではありません。
コメ作りが始まったのも、小麦からパンが作られるようになったのも、サツマイモが開発されたのも、すべて飢えからいかにして逃れるかをいったことを追求した結果なのです。
食事量が減ることによって脳が「キケン」だと考えると、少ない食事から最大限のエネルギーを吸収しようとします。つまり、少ない食事量になれてしまうということなのです。
停滞期を迎えたときにしてしまいがちな過ちとは?
「ダイエットに何回も挑戦したけど、ある程度体重が減っただけですぐにリバウンドした」…というような方の場合、停滞期を迎えたときに、以下のような行動をしてしまっている可能性があります。
満足して諦める
ダイエットをしたときには体重が減ったけど、すぐにリバウンドしてしまうという人に多いのが、「ある程度頑張ったし体重も落ちたからもういいか」と、停滞期になるとダイエットを諦めて終えてしまうケースです。

停滞期はハッキリいうと、ダイエット期間中何度でも訪れます。
そのたびに太りにくい体質に近づいていっているのですが、最初の停滞期でダイエットを諦めてしまうと、太りにくい体質を得ることなく、もとの体重に近づいていってしまいます。

それどころか、食事制限のみで体重を減らしたような場合、筋力が低下してむしろ太りやすい体質になってしまっていることもよくある話です。
やけ食いしてしまう
せっかく頑張ってダイエットをしているのに、体重が減らなくなる停滞期について知っておかないと、諦めて食べてしまったり、ストレスからやけ食いしてしまったりする可能性もあります。

ダイエットをしていると必ず停滞期は訪れるものですし、それも何度も訪れます。ちゃんと停滞期について理解してからダイエットをおこなうようにしてくださいね。
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停滞期はどれくらい続くの?
ダイエットをしているとつきものでもある停滞期ですが、では、停滞期はどれくらい続くのでしょうか。
ダイエットにおける停滞期は、およそ1ヶ月程度続くということです。
ただ、ダイエット効果が人それぞれなのと同じように、停滞期も人によって続く期間はそれぞれです。2週間程度で停滞期を過ぎる人もいれば、2ヶ月ほど停滞期が続くこともあるそうです。
停滞期の乗り切り方!
それでは、ダイエットをしていて停滞期を迎えたような場合、どのようにして乗り切っていけばいいのでしょうか。
大事なのは「方法」と「考え方」です。
食事量に気を付ける
停滞期は脳が「この状態は危険なのではないか?」と思っている期間です。そのため、停滞期は通常痔に比べて基礎代謝による消費カロリーが減少する傾向にあります。
そのため、いつもと同じように食べているつもりでも、身体は効率よくエネルギーを吸収してしまうため、リバウンドしやすくなってしまいます。

「体重が減らなくなってきたな」と思ったら、食事全体のカロリーを見直して、適度に運動をしながら高たんぱくで低カロリーの食品を摂るようにしましょう。
たまにはダイエットを休む
ダイエットを始めると、体重が減っていくのが楽しいのですが、それは最初のうちだけです。次第に体重は減りにくくなり、よほど意志が強くない限り停滞期を迎えると「もういいや」となりがちです。
そうならないためにも、ダイエットを長期的な展望でとらえ、短期間で体重を減らすのではなくて、年間スケジュールを立てておこなうとよいでしょう。
そして、たまには好きなものを好きなだけ食べていい日を設けてあげましょう。そうすることによって、脳は「お?危険な状態ではないんだな」と認識します。また、日頃の節制に対する自分へのご褒美ともなりますよ。
違う方法も試してみる
ダイエットにはいろいろな方法があるので、もし停滞期を迎えてしまったら、ほかの方法も試してみるとよいでしょう。

例えば、食事制限によるダイエットしかおこなっていないのであれば、適度の身体を動かすなど、脂肪を燃焼させるという方向に舵を切ってみてはいかがでしょうか。
停滞期は次のステップへの準備期間
ダイエットをしていて体重が減らなくなってくると、たいていの人はガッカリしてしまうことと思います。「もうこのダイエット法は意味がないのかな」とか「これ以上は減らないのかな」といった具合に。
ただ、停滞期を迎えるのはあたり前のことですし、それまでのダイエットがうまくいっている証拠でもあります。停滞期が来たら「よし、ここまではダイエット成功だ!」と前向きにとらえるようにしましょう。
その上で、停滞期の過ごし方に気をつけて、次のステップに進むといいでしょう。停滞期を何度か繰り返すことによって、太りにくい体質をゲットすることが可能ですよ。
ダイ停滞期の原因と乗り切り方は?体重が減らなくなった時が頑張りどき!のまとめ
「○○するだけで痩せる」とか「○○を食べるだけ」といったダイエット法が相変わらずよく紹介されていますが、基本的にダイエットは長期間にわたって食事をコントロールしたり、運動をしたりすることが重要です。甘い言葉に惑わされずに、しっかりとカロリーの管理をおこなうようにしてくださいね。