産後ダイエットに骨盤矯正は必要?ダイエット産業に騙されないで!


産後ダイエットに骨盤矯正は本当に必要なことなのでしょうか。妊娠中に増えた体重が戻らなかったり、出産後に体型が崩れてしまったりといったときに気になるのが「出産後の骨盤矯正」かと思います。骨盤を矯正することで痩せやすくなったり、スタイルが良くなることが実際に起こりえるのか、今回はその真相と効果的な産後ダイエット検証していいきます。

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産後「ダイエット」ってなに?

ダイエットとは、そもそも健康や美容を目的として、食事の量をコントロールしたり、食習慣の見直しをしたりすることをいいます。ダイエットを辞書で引くと規定食と書かれているのはそのためです。

産後にダイエットをする目的は、一般的には妊娠中に増えてしまった体重を元に戻し、もしスタイルが崩れてしまったのであれば、それを改善することと言えるでしょう。それでは、産後ダイエットには何が必要なのでしょう。

産後ダイエットと骨盤矯正

最近では美容整体だけでなく、整骨院やカイロプラクティックでも出産後の骨盤矯正というメニューを出しているお店があります。

出産後に骨盤のゆがみを整えることで、元の体重に戻りやすくなるというのですが、本当なのでしょうか

・骨盤は原則としてゆがまない

まず、整体院や整骨院、カイロプラクティックなどでよくいわれる「骨盤のゆがみ」から見ていきたいと思います。結論から先に言ってしまいますが、原則として骨盤がゆがむことはありません

骨盤という言葉はよく聞かれますが、骨盤は一つの骨ではなく、いくつかの骨が組み合わさって構成されています。骨盤の真ん中に仙骨という骨があり、その両側に寛骨と呼ばれる骨があるのです。

仙骨の下にはいわゆる「尾てい骨」ト呼ばれる尾骨があります。寛骨はさらに、腸骨と坐骨、そして恥骨の3つに分けられています。

これらの骨盤を構成する骨は通常、靭帯によって強固に結合しています。そのため、よほどの外力(交通事故など)がかった場合や変形でもない限りは、原則としてゆがむことはありません

・妊娠、出産期にゆるんだ靭帯は産後すみやかに戻る

原則として骨盤がゆがまないということは、例外はあるということです。それが、妊娠・出産期の骨盤のゆがみです。妊娠・出産期には、リラキシンと呼ばれるホルモンが分泌され、骨盤の靭帯がゆるむとされています

そして、出産時には赤ちゃんの出口を広げるために、恥骨結合の部分が開くこととなります。ただし、出産後に恥骨結合はすみやかに元に戻りますし、ゆるんだ靭帯も元通りになります

そうでなければ、歩くことも座ることもままならなくなるからです。稀に恥骨結合離開という状態になってしまう人がいますが、安静にしていれば治ってしまうことがほとんどです。

ちなみに、恥骨結合離開について調べてみると、驚くほど病院での治療例が少ないことが分かります。ほとんどはステロイド系の消炎鎮痛剤を処方されておしまいです。

そのため、骨盤のゆがみに詳しいとされる整体院やカイロプラクティックを受けられる人が多いのですが、恥骨はとてもデリケートな場所であり、直接触診などをおこなうことは難しいです

また、結果として恥骨部に痛みが出ている人であっても、仙骨と腸骨によって構成される仙腸関節の調整をおこなうことで、恥骨部の痛みが軽減するケースがみられます。

仙腸関節についてはまたのちほど詳しく述べますが、出産後には骨盤も靭帯もすみやかに元に戻るので、骨盤矯正を受けないと言う理由で太りやすくなるようなことはありません

・出産後の骨盤矯正がはやるわけ

これまで見てきたように、骨盤を矯正して痩せることは考えにくいです。ですがなぜ、出産後の骨盤矯正ダイエットについて廃れることがないのでしょうか。

それは、ダイエット関係の雑誌やグッズが廃れないのと同じです。ダイエットに成功する人があまりにも少ないためです。

りんごダイエットがいいと聞けばりんごを食べ、納豆ダイエットがいいと聞けばスーパーから納豆が姿を消し、大葉がダイエットにいいと聞けば、ホームセンターから大葉の種がなくなるなど、やはり楽に痩せたいという心情が働いて、試してみようと実践する人が多いかと思います。

ですがほとんどの人が長続きしなかったり、痩せられなかったりする場合がほとんどではないでしょうか。そういった人たちはまた次に流行るダイエットに飛びついてしまいがちです。

出産後の骨盤矯正もそれと一緒で、「骨盤がゆがんでいるからですよ」といわれると、「なるほど、それが理由なのか」と納得してしまいがちです。そして「いいお客さん」になってしまうのです。

確かに、出産後に骨盤矯正を受けて体重が減ったという人もいますが、それは、「体重が減る時期に骨盤矯正を受けた」というだけのことです。

妊娠・出産を経験された方ならご存知のことと思いますが、妊娠後期には歩くのも大変になりますし、出産後はしょっちゅう赤ちゃんに起こされて、睡眠時間を確保するのもままなりません

また、授乳をしていれば自然に痩せてくるものです。その時期に出産後の骨盤矯正が奨められるのは、整体師さんにとっても効果が出やすい時期だからなのです。

繰り返しになりますが、出産後には骨盤の状態はすみやかに戻ります。そして、出産後の骨盤矯正などと受けなくても、普通に育児をしていれば勝手に体重は落ちていきます。

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産後ダイエットに必要なことその1

睡眠時間の確保

産後ダイエットに必要なこととしては、睡眠時間の確保があげられます。自分はろくに眠ることもできずに授乳をしているのに、隣でご主人がグーグー寝ていたりすると、思わずイラっとしたという方もたくさんいらっしゃることでしょう。

睡眠時間が短くなると脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌量が低下し、満腹感を感じにくくなることが分かっているそうです。やけ食いをしてしまうのも、それが理由なのかもしれません

せめて休みの日くらいはご主人に赤ちゃんを見ていてもらって、自分だけの時間を作るようにしましょう。一人で買い物に行くだけでもずいぶん気が晴れるものですよ。

また途中で起こされるのはほぼ確実ですから、寝かしつけをご主人に担当してもらって、自分は先に寝るようにするのも良いでしょう。赤ちゃんが小さいうちからご主人に手伝ってもらわないと、いつまでたっても赤ちゃんが「ママじゃなきゃイヤ!」となってしまう可能性もあります。

産後ダイエットに必要なことその2

バランスのとれた食事

初めての育児をしてという方は口をそろえて、「こんなに大変だとは思わなかった」といいます。おむつは1日に十数回も変える必要がありますし、授乳も2時間に1回くらいおこないますもんね。

そのような「激務」をこなしていれば、体重なんて勝手に落ちてきます。ただし、栄養バランスのとれた食事をして、やけ食いや甘いものに走らないよう気を付けてください

産後ダイエットに必要なことの3

適度な運動

育児に少しずつ慣れてきたら、赤ちゃんを連れて散歩するなど適度に身体を動かすようにしましょう。産後に体重が戻りにくいのは、単に妊娠中に筋力が低下しているからに過ぎません

運動経験のない人は特に、産後に体重が戻りにくかったり、おしりのお肉が目立ったりするものです。経産婦体型と骨盤のゆがみとやらはまったく関係ありません

▼散歩も継続すればダイエットになりますよ!詳しくは以下の記事をご覧ください。

散歩ダイエットはの痩せ効果とダイエット効果を高めるコツも!

産後ダイエットに骨盤矯正は必要?ダイエット産業に騙されないで!のまとめ

産後ダイエットをするのに骨盤矯正は必要ありません。出産後に自然と、かつすみやかに元に戻るからです。でなければ歩くことも座ることもままならなくなってしまいます。開いた骨盤をもとに戻して痩せるなどといったうたい文句に心奪われないよう、自身で知識を付けることが大切です。ダイエットに重要であり必要であるのは、食事と運動の二つだけです。

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