耳つぼダイエットなんてまだ信じているの?被害者にならないために知っておくべきこと!


耳つぼダイエットは、今から10年ほど前(2008年くらい)にブームになったダイエット法なので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。鍼灸の世界では1980年半ばにはおこなわれていたダイエット法なのですが、専門の資格がなくてもできるようになったことから、いろいろと物議をかもしたダイエット法でもあります。

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耳つぼダイエットってなに?

耳つぼダイエットは、ともと東洋医学である鍼灸治療院などでおこなわれていた、耳にあるつぼを刺激することによって痩せられるとするダイエット法のことをいいます。

そもそも、ダイエットには痩せるという意味はありませんし、ダイエットは食事量や栄養バランスをコントロールする食餌療法のことをいいます。

そういった意味からすると、耳つぼダイエットという言葉自体が論理破たんしているのですが、日本痩身医学協会という団体が新たに「ヘルシー耳ツボダイエットプログラム」といわれるダイエット法を推進したことから、耳つぼダイエットによる被害者が増えたのです。

最初に断っておきたいのですが、耳つぼ自体がインチキだという訳ではありません。耳には全身の器官に関する反応点が集まっているとされています。

そのため、正規の国家資格を有している鍼灸師がおこなっている耳つぼダイエットは、効果のほどはともかくまったくインチキではありません。

問題は、民間団体である日本痩身医学協会がおこなっている、ヘルシー耳ツボダイエットプログラムなる、医学的根拠に乏しい耳ツボダイエットの方です。

耳ツボダイエットで痩せられるツボってあるの?

耳ツボダイエットをおこなう際に、実際、ダイエットに効果のあるツボというのは存在するそうです。

ダイエットに関するツボとしては、食欲を抑える「飢点」やむくみを改善する「腎」、胃の働きを活性化して消化や吸収を助ける「胃」というツボがあります。

また、ホルモンバランスを調整することによって食欲を抑える「内分泌」というツボもあれば、胃とともに消化や吸収を助け、肌に張りを与えたり下痢やむくみを改善したりする効果のある「脾」というツボもあります。

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耳ツボダイエットのやり方

耳ツボダイエットのやり方には、国家資格を有している鍼灸師がおこなうものと、民間の資格である日本痩身医学協会の会員がおこなうものと2つの方法があります。

鍼灸師がおこなう耳ツボダイエットのやり方は、皮内鍼(ひないしん)と呼ばれる小さい針を、耳つぼにさしてテープで固定するといった方法がとられます。

先ほど紹介したような、ダイエットに効果的な反応点に鍼を刺すことで、食欲を抑えたり、消化や吸収を促進したり、むくみを改善したりといった効果を企図するものです。

日本痩身医学協会の会員がおこなう場合には、鍼は使えません。鍼を使えるのは国家資格を有している鍼灸師だけだからです。

日本痩身医学協会の会員がおこなう耳ツボダイエットに際しては、金粒(きんりゅう)や銀粒(ぎんりゅう)といった、直径1.2mmほどの大きさの金属でできた玉を使っておこないます。

考え方自体は鍼灸師がおこなう耳ツボダイエットと同じで、ダイエットに効果があるとされるツボに金粒や銀粒をおいて、テープで固定します。それによって、ダイエット効果を出そうと目論むものです。

耳ツボダイエットのメリット

耳ツボダイエットのメリットとしては、鍼をさしたり金粒などを貼りつけたりといった、簡単な方法であるということがあげられます。また、鍼をさしたり金粒などを貼り付けるだけの場合、たいして費用がかからないというメリットもあります。

耳ツボダイエットのデメリット

耳ツボダイエットのデメリットとしては、効果が分かりにくいということがあげられます。信じる者は救われるではありませんが、これで本当に痩せられるんだという思い込みがよほど強くないと、効果が実感できないことの方が多いようです。

また、金粒や銀粒を実際に貼ってみると分かるのですが、時間がたつにつれて耳がすごく痛くなってきます。それが気になって食欲不振になるとでもいうのか、というくらい痛いです。

耳ツボダイエットをするときには、3日くらい金粒や銀粒を貼り付けたままにしておくようにいわれるのですが、とてもじゃないけど痛くて我慢できないという人が多いです。

耳ツボダイエットの問題点

耳ツボダイエットを鍼灸院でおこなう場合には特に問題がないのですが、日本痩身医学協会の会員がおこなう場合にはいくつかの問題点があります。

・素人が素人におこなう点

日本痩身医学協会の会員さんは、お金を払って講習を受けることで、ヘルシー耳ツボダイエットプログラムを人に施すことができるようになります。

ただ、それはヘルシー耳ツボダイエットプログラムとやらができるようになったというだけであって、鍼灸師のように解剖学や生理学に通じるようになったという訳ではありません。なぜなら、講習期間がきわめて短期間だからです。

・お金がかかる

鍼灸師がおこなっているような耳つぼ治療の場合、基本的には数百円程度のことが多いです。これなら効果が出なくても、それほどがっかりすることはないと思います。

ところが、日本痩身医学協会のおこなう耳ツボダイエットは、金粒や銀粒を貼るのがメインの目的ではなくて、サプリメントを購入させることが主な目的となっています。

1000円程度の耳ツボダイエットならと思って行ってみたが最後、サプリメントを買うまで返してくれなくて、十万円もするサプリメントを購入させられたという被害者は一人や二人ではありません。

また、整骨院などでも耳ツボダイエットをおこなっているところがあるのですが、耳ツボダイエットと言いながら、食事制限をするように迫られることが多いです。

場合によっては食事量を半分程度に減らすように「指導」され、目標が達成できないと「怒られる」そうです。どこら辺に耳ツボが関係してくるのでしょうか。

・医師ではない

日本痩身医学協会は、医学協会なんて名前がついていますが、商標登録されたただの民間団体であり、会長さんは柔道整復師です。

日本痩身医学協会では、FLPという悪名高いサプリメントの販売会社とつるんで、サプリメントを大量購入させることによって暴利をむさぼっているのです。実際に消費者庁にもたくさんの相談が寄せられています。

・医学的根拠に乏しい

耳ツボダイエットで実際に痩せたという人もいることはいるそうですが、そういった人は耳ツボダイエットとあわせて食事制限をしたり、運動をしたりしているケースがほとんどです。

現在のところ医学的な観点から見て、耳に鍼をさしたり金属の玉を貼り付けたりすることで、痩せられるというエビデンス(医学的根拠)のある研究結果や論文などはありません。

耳ツボダイエットがなくならない理由

耳ツボダイエットに関してみてきましたが、医学的根拠に乏しいですし、ネズミ講のような部分もあって非常に胡散臭いです。でも、なぜ耳ツボダイエットはなくならないのでしょうか。

それは、ちょっと厳しい言い方になりますが、消費者側の無知が原因となっています。特に、ダイエットに関することになると、消費者はすぐに騙されます。

身体の仕組みについての基本的な知識がないと、「リンパの流れをよくする」とか「セルライトを燃焼させて流す」とか「代謝を上げる」なんて言われると、「ほ~、なるほど!」と思ってしまうのです。

耳ツボダイエットに関しても同じことです。なくならないもう一つの理由は儲かるからです。もちろん儲かっているのは上層部だけなのですが。

そして得た利益によってさらに利権を拡大し、確固たる基盤を築いているからです。悪徳商法がなくならないのは、購入する人がいるからです。本気でダイエットをしたいのであれば、もっと体の仕組みについて勉強しましょう。

耳ツボダイエットはやめておいた方がよいでしょう

耳つぼダイエットなんてまだ信じているの?被害者にならないために知っておくべきこと!のまとめ

今回は耳ツボダイエットについて特集しましたが、いつになく厳しい内容となりました。それほど耳ツボダイエットは悪評が多いダイエット法なのです。ダイエットに必要なのは運動と食習慣の改善です。耳に何か貼ったくらいで痩せられるなんて甘い考えは捨てた方がよいでしょう。

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