ラー油はダイエットの手助けをしてくれる栄養素が含まれる香味油です。油なのでもちろんカロリーは高いのですが、そのベースとなる油を変更し、手作りすることでカロリーをカットし、様々な効果を得ることができます。小鍋で簡単に作ることができますので、手作りラー油のレシピもぜひ試してみて下さい。普段の料理にちょい足ししやすい味付けとなっていますので、毎日少量を摂取するのにも最適です。
1.ラー油とは
ラー油と言えば、中華料理でお馴染みの調味料ですね。
辣油(ラー油)という漢字は、熱を伴う辛さを表しているとされています。
ラー油は唐辛子などの香辛料を油に入れて加熱し、辛味成分や香りを付けた香味油となります。
ラー油のベースとなる油は植物性であればいいのですが、ダイエット中に食べるラー油であれば、ダイエットにも良いとされているごま油やこめ油がおすすめです。
▼ごま油の詳しいダイエット効果については以下をご覧ください。
▼こめ油の詳しいダイエット効果については以下をご覧ください。
2.ラー油のカロリーと栄養素
ラー油は、大さじ1杯で約110kcalです。
100gで換算すると、約919kcalにもなります。
油をベースとして作られているだけあって、決してカロリーの低い香味油ではありません。
続いてラー油に含まれる栄養素について見ていきましょう。
- ビタミンA
- ビタミンE
- ビタミンK
- ナイアシン
- 鉄
- 銅
- カプサイシン
上記の他にも、ラー油をごま油から作った場合は、以下の栄養素が含まれます。
- ビタミンE
- y-トコフェロール
- セレン
- ゴマグリナン
- カルシウム
- リン
- クロム
3.ラー油に含まれる糖質
ラー油の糖質は、100gあたり10.5g程度です。
低糖質といって良い含有量ですが、それにしたってラー油を一度に100gも食べる方はおられないと思いますので、糖質については気にしなくていいでしょう。
油と香辛料で作られたラー油は、糖質制限ダイエットにもおすすめの調味料だと言えます。
4.ラー油はダイエット中に食べてもいい?
そもそもカロリーの高いラー油ですが、そのラー油がダイエットに向いているという理由についてまとめましたのでご覧ください。
リノール酸とオレイン酸
ごま油から作られたラー油の場合、ごま油に含まれている脂肪は「リーノル酸」と「オレイン酸」になります。
これらは不飽和脂肪酸であり、悪玉コレステロールを抑制してくれる効果があるのです。
また、太りにくい脂肪酸としても知られており、痩せやすい身体作りをサポートしてくれる成分となっています。
脂肪ですからもちろんカロリーは高いのですが、脂はダイエット中に過剰に制限しすぎるのも禁物です。大切なのはどういった性質を持ち、どういった効果のある脂肪かを理解し、ダイエットに最適な油を選ぶことです。
ラー油は高カロリーだから太るという、カロリーによる決めつけはもはや勘違いと言えます。
カプサイシン
ラー油に使用されるメインの香辛料は唐辛子です。そして唐辛子に豊富なカプサイシンが含まれているのは有名ですよね。
カプサイシンの脂肪燃焼効果についてはいろいろな見解がありますが、有酸素運動との組み合わせが特に相性がいいと言われています。

運動やダイエットに取り組んでいる方は、ぜひ日々の食事にラー油をちょい足ししてみてください。
カプサイシンには発汗作用があり、代謝を上げてくれる効果も期待されています。ダイエットを継続しているけど減量が止まってしまった…という方もぜひ試してみて下さいね。
またカプサイシンには食欲を増進させてしまう効果もありますので注意が必要です。摂取のしすぎは控えて、適量を摂るようにすれば問題ありませんよ。
5.ラー油は手作りできる
基本は市販されているラー油を購入される方が多いかもしれませんが、ダイエット中に取り入れるべきラー油で重要なのは、そのベースとされる油です。
このラー油にはどんな油が含まれているの?と原材料を見たり、少し値段が高いラー油を購入するくらいであれば、自分で作るのが一番コスパが良くて最適です。
手作りラー油のレシピ

材料
- ごま油 200ml
- こめ油 100ml
- 七味唐辛子 40g
作り方
- 深めフライパンまたは鍋に、油を入れる
- 弱火で加熱しながら、七味唐辛子を入れる
- 木べらなどでゆっくり混ぜながら、沸騰したり七味唐辛子が焦げないよう温度を調節する
- 油に色が移ったらしっかり冷まして、容器に移す
自分で香辛料を混ぜるのももちろん良いですが、七味唐辛子を使うと一番簡単で、リーズナブルにラー油を手作りすることができます。
今回はごま油を200ml、こめ油を100ml使用しましたが、全体量が300mlになれば比率はお好みで変えて頂いてOKです。
辛みが苦手な方は、七味唐辛子の量を少し減らして作ってみて下さい。
冷やして容器に入れたあとは冷蔵庫で補完することができます。ガラス製の容器を利用するのがおすすめです。
また七味唐辛子は油に入れっぱなしにしておいて大丈夫です。その方が風味が失われにくくなりますので、抜いたりしないでください。
手作りラー油は湯豆腐や納豆、キャベツにもぴったり!
豆腐はたんぱく質が豊富に含まれており、様々な健康効果も期待できる食品です。
湯豆腐にすることで体の芯から温まり、内臓温度が上昇すると基礎代謝も向上します。
そんな湯豆腐と手作りラー油を合わせてみるのもおすすめです。
手作り!簡単ラー油はダイエット効果あり!湯豆腐にもぴったり♪のまとめ
ラー油は高カロリーですが、ベースとする油をごま油やこめ油に変更することで、ダイエット中でも必要な良質な油を摂取することができる香味油です。食べすぎるようなことはないと思いますが、日々のダイエット中の食卓にちょい足ししてカプサイシンやリノール酸、オレイン酸といったダイエットに効果的な栄養素をプラスしてみてください。