梅干しは日本伝統の保存食で、身体によいことでも有名ですよね。そんな梅干しを使ったダイエット法があることをご存知でしょうか。今回の記事では梅干しの健康効果と、そのダイエット効果について紹介します。
梅干しはどんな食べ物?
梅干しが好きな人もいれば酸っぱくて苦手という人もいると思います。そもそも、梅干しとはどのような食べ物なのでしょうか。
・梅の歴史
日本で現在のような形の梅干しが食事として供されるようになったのは江戸時代ということですが、もともと梅が中国から日本にもたらされたのは奈良時代以前だということです。
当時の梅は現代のように干してからつけるのではなく、主に生で食べられていたそうです。また、古来中国では梅が薬として用いられていたそうですが、日本でも平安時代になるとその薬効から、薬として用いられることもあったようです。
戦国時代になると、兵士の携行食として「梅干丸」が発明されたとされます。梅干丸は現代のような梅干しではなく、梅肉と砂糖と米粉を練ったものと言われています。
・梅干しの誕生
梅干し自体は戦国時代から一部で食されていたようで、ある家庭では戦国時代の梅干しを大事に保管しているということが、数年前のテレビで紹介されていました。
梅干しが庶民の口にも入るようになったのは江戸時代に入ってからで、現在の和歌山県、紀州の梅は特に珍重されたということです。
明治時代に入って日清戦争が起こった際には、梅干しを食べることで伝染病が治ったという資料も残っていて、梅干しの薬効を示す一例となっています。

梅干しを食べることによる効果は?
日本人にとって、とても身近な食品である梅干しですが、ダイエット効果があるなんて驚きですよね。では、梅干しを食べることにはどのような効果が期待できるのでしょうか。
・疲労回復
酸っぱいものを食べると疲れが取れやすいと言いますが、梅干しに含まれているクエン酸も、疲労回復効果があるとして知られています。
・抗菌作用
子供の頃、お弁当の片隅に梅干しが入っていたなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に、冷房が完備されていなかった時代には、夏場に食中毒が増えました。
お弁当を常温で保存することによって細菌が繁殖するのが原因だと考えられていましたが、梅干しには強い抗菌作用があるため、食あたりを防ぐために用いられたという訳なのです。
・抗酸化作用
梅干しはアルカリ性の食品であるため、酸性に傾きがちな私たちのpH(ペーハー)を中性に保ってくれる働きもあります。
スポンサーリンク
梅干しのダイエット効果を紹介!
梅干しダイエットについて説明する前に、そもそも梅干しにはどのようなダイエット効果が期待できるのかについて紹介しておきますね。
・便秘の解消
梅干しに含まれているクエン酸には、腸の働きを活性化する作用があるとされています。それによって便秘の解消効果が得られるということです。
ダイエットをしたいと願う女性の多くが便秘に悩まされていることを考えると、梅干しの便秘解消効果もダイエットに一役買ってくれるという訳です。

・脂肪燃焼効率をあげる
梅干しに含まれているクエン酸には、柔軟な筋肉を作りの手助けする作用もあるそうです。柔軟な筋肉は脂肪燃焼効率が高いため、運動をしながらダイエットをしたい人にも梅干しはおすすめです。
梅干しダイエットのやり方
それでは今回のメインテーマである梅干しダイエットのやり方について説明していきたいと思います。やり方自体は驚くほど簡単ですよ。
・梅干しを温める
梅干しダイエットのミソは、梅干しを温めるという点です。そのまま食べてもダイエットの効果のある梅干しですが、温めることによってさらにダイエット効果がアップします。
なぜなら、梅干しを温めることで「ムメフラール」と呼ばれる成分が生まれることが分かっているからなのです。ムメフラールにはクエン酸と一緒になることで、血液をサラサラにしたり新陳代謝を高めたりする効果があるとされています。
また、梅干しに含まれているバリニングコシドと呼ばれる成分が、梅干しを温めることによってバリニンという成分に変わることも分かっています。
バリニングコシドには脂肪を燃焼する働きがあるということなのですが、梅干しを温めることで生じるバリニンには、さらに高い脂肪燃焼効果が期待できるということなのです。
・梅干しの温め方
梅干しを温める際には電子レンジを使うと簡単でいいですよ。梅干しを食べる分だけお皿に乗せて、レンジで1分間チンすれば出来上がりです。中までホカホカになっているか確かめてくださいね。
オーブントースターで温める場合には、アルミホイルの上に梅干しを適宜乗せて包み、梅干しを蒸し焼きにします。10分から20分程度、焦がさないように気をつけながら焼きましょう。
レンジもオーブントースターもない場合は、フライパンで温めましょう。油をひいていないフライパンの上で梅干しを転がしながら、焦げ付かないように注意して温めるとよいでしょう。
・1日に3個食べよう
梅干しダイエットのやり方は、温めた梅干しを食べるだけです。ただ、梅干しには塩分が多く含まれているので、塩分の取り過ぎを避けるため、1日に食べる焼き梅干しの数は3個までにしましょう。
梅干しダイエットをするときのコツ
梅干しダイエットは基本的に、梅干しを温めてそれを食べるだけという簡単極まりないダイエット法です。ただ、一工夫することによってさらにダイエット効果を高めることが可能となります。
・白湯に入れて飲む

白湯ダイエットというダイエット法があることをご存知でしょうか。女優の深田恭子さんが13kg物ダイエットに成功した時におこなっていたダイエット法として知られるようになったダイエット法です。
やり方は極めて簡単で、沸騰したお湯を50度程度にまで冷やして、時間をかけて飲むだけというものです。白湯を飲むことで内臓温度が高くなると、代謝機能が向上するということです。
代謝機能が向上すれば脂肪燃焼効果が高くなるので、ダイエットには効果的だということです。その白湯に温めた梅干しを入れることで、さらに脂肪燃焼効果を高めることができるという訳です。
▼白湯ダイエットについて詳しくは以下をご覧ください
・おにぎりに入れて食べる
いったん温めた梅干しは、冷めたとしてもダイエット効果がなくなることはないそうです。そのため、おにぎりに入れて食べるのもいいですよ。
そのさい、おにぎりを温めずに冷たいまま食べるのも効果的です。温かいご飯はでんぷんが糊化しているため、脂肪として蓄えられやすい食品の代表とも言われていますよね。
ところが、ご飯が冷めると糊化したでんぷんが再び結晶化することによって、難消化性でんぷんと呼ばれるものへと変化します。
難消化性でんぷんは文字通り、消化しにくいでんぷんでレジスタントスターチと呼ばれることもあります。
消化するのに時間がかかるということは、すなわち腹もちがよいということにつながります。昔話に出てくるような梅干しのおにぎりにダイエット効果があるなんて驚きですよね。

・食前に食べる
温かいごはんと食べるよりはおにぎりにした方がよい梅干しですが、食事の前に食べるとさらに効果的です。梅干しには糖質の吸収を抑える効果もあるので、ダイエット効果を高めたい人は食前に食べるとよいでしょう。
毎日の習慣にして健康的にダイエット!
梅干しダイエットって知ってますか?梅干しを温めるだけで痩せ効果が!?のまとめ
梅干しは古来、薬として用いられていたことからも分かるように、健康食品としても非常に優れた効能があります。毎日のお弁当や食事に温めた梅干しを一つ添えて、健康的にダイエットしたいものですね。