ホットヨーグルトダイエットって知っていますか?健康食品として日本でもよく食べられているヨーグルトですが、ダイエットをするときにも強い味方になってくれるんですよ。今回は中でも、ホットヨーグルトに注目してみたいと思います。
ホットヨーグルトってなに?
ヨーグルトって、通常は冷えた状態のものを食べることが多いと思います。ところが最近、ヨーグルトを温めることによってダイエット効果が高まることが分かってきているのです。
ヨーグルトを食べることによる効果とは?
そもそもヨーグルトは、乳酸菌を多く含む食品であるため、美容や健康の面で注目されてきた食品です。ホットヨーグルトダイエットについて説明する前に、あらためてヨーグルトの美容や健康効果について見ていきましょう。

・便秘の改善
ヨーグルトを便秘改善の目的で食べていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。ヨーグルトに含まれる代表的な成分である乳酸菌やビフィズス菌には、腸内の環境を整えたり、腸の働きを活発にしたりする効果が期待されています。
・美肌効果
腸の調子はお肌の調子に直結しています。便秘が続くと吹き出物が出たり、肌荒れが出たり、お化粧のノリが悪くなったりします。ヨーグルトを食べることで腸の調子が改善すれば、お肌の状態もよくなることとなります。
・免疫機能の向上
免疫とは、私たちの身体に備わっている、外部からの異物の侵入を防いでくれる働きのことを言います。外部からの異物とはバイ菌やウィルスといった病気の原因となるものや、ホコリ、花粉などさまざまなものがあります。
この免疫機能が低下することによって風邪をひいたり花粉症などアレルギーが出てしまったりするのです。ヨーグルトに含まれる乳酸菌には免疫の働きを整える効果もあるということです。

ホットヨーグルトダイエットの特徴
ヨーグルトは美容効果や健康効果が高い食品ですが、ホットヨーグルトにすることによって、どのような特性が生じるのでしょうか。
・乳酸菌の働きが活発になる
パンやピザなどを手作りしたことがある人ならご存知のことと思いますが、パンやピザを作る時には小麦粉を水でこねてイースト菌などを用いて発酵させます。その時に、コタツに入れておくと発酵が促進するんですよね。
これは、イースト菌が36度から38程度の環境でその活動が活発になる性質を利用しているのです。同じことが乳酸菌でも起こります。乳酸菌の場合は40度前後でその活動がもっとも活発になるということです。その性質を利用したのがヨーグルトダイエットというわけなのです。
・内臓温度を上げる
お腹を冷やすと身体によくないということは、なんとなく知っていると思いますが、具体的には何がよくないのでしょうか。それは、おなかを冷やすということが内臓を冷やすことにつながるからです。
内臓温度が1度低下すると、私たちの免疫機能は30%も低下してしまうとされています。免疫機能が低下すれば、風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が出やすくなったりするというわけです。
内臓温度は体温よりも1度程度高いとされているので、体温が36度の人であれば、内臓温度はおよそ37度となります。ところが、冷たいヨーグルトを食べると、内臓温度を下げることとなります。
だから冷たいヨーグルトは身体に悪いかというと、そういう訳ではありません。物事には何事もメリットとデメリットがあり、ヨーグルトによって内臓温度が下がるデメリットよりも、ヨーグルトの美容や健康に対する効果というメリットの方が大きいからです。
ホットヨーグルトダイエットの何がいいかというと、メリットの大きいヨーグルトの数少ないデメリットである、内臓温度を冷やすという点を解消できることです。

・カルシウムの吸収効率があがる
ホットヨーグルトダイエットをすると、カルシウムの吸収効率が上がることも期待できるということです。カルシウムというと骨を作るというイメージがありますが、カルシウムには成長ホルモンの分泌を促す働きもあるのです。
成長ホルモンとは成長期にのみ分泌されるわけではなくて、私たちが生きている間はずっと分泌され続けます。そして、成長ホルモンには脂肪の分解を促す働きもあるのです。
分かりやすくいうと、カルシウムが不足すると太りやすくなってしまうということなのです。また、カルシウムが不足するとイライラしやすいということもよくいわれますよね。
イライラすると人によってはやけ食いに走ってしまいます。ホットヨーグルトダイエットをおこなうとカルシウムの吸収効率が上がるため、太ったりイライラしたりするリスクを下げてくれるのです。
ホットヨーグルトダイエットのやり方
ホットヨーグルトダイエットのやり方は、基本的にそれほど難しいことはなくて、ヨーグルトを温めて食べるだけです。ただ、いくつか気をつけてほしいことがあります。
・温めすぎない
ヨーグルトを温めるとダイエット効果が上がるとはいっても、グラグラ煮るほど温める必要はありません。というか、乳酸菌も生き物ですから、温めすぎると死んでしまいます。
温める時間はヨーグルトの分量や電子レンジのワット数によって異なるので、まずは100gのヨーグルトを30秒くらい温めて温度を計ってみるとよいでしょう。

・プレーンヨーグルトを用いる
ヨーグルトダイエットをするときには、砂糖の入っていないプレーンタイプのヨーグルトを使うようにしましょう。甘いヨーグルトを使ってしまうとダイエット効果が台無しになってしまいます。
ホットヨーグルトはいつ食べればいい?
ホットヨーグルトは身体にとてもいい食べ物なので、基本的にいつ食べても構いません。ただ、目的によっては食べるのに効果的な時間帯があります。
ダイエット目的の場合
体重を減らす目的でホットヨーグルトダイエットをおこなう場合には、朝ご飯がわりにホットヨーグルトを食べるとよいでしょう。ちょうど、置き換えダイエットと同じ効果を得ることが可能ですよ。
便秘解消目的の場合
便秘解消の目的でヨーグルトダイエットをおこなう場合には、ホットヨーグルトを夜食べるといいですよ。「便秘解消なら朝じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ先述したように、ホットヨーグルトには成長ホルモンを分泌するための、カルシウムの吸収効率を高める効果があります。成長ホルモンは寝ている間に分泌されて、消化や吸収をおこないます。そのため、ホットヨーグルトを夜食べた方が便秘解消につながるのです。
ホットヨーグルトダイエットをするときの注意点
ホットヨーグルトダイエットは温めたヨーグルトを食べるだけというとても簡単なダイエット法です。とはいうものの、いくつかの注意点があります。
・栄養バランスを考える
ホットヨーグルトダイエットに限ったことではありませんが、何かを食べるだけで痩せるなんてことはあり得ません。いつもの食事は野菜を多く用いたバランスのとれたメニューにして、それにプラスしてホットヨーグルトを食べるようにしましょう。
・適度に運動をする
ダイエットの二本柱は食事と運動です。どちらが欠けても健康的にやせることはできません。ヨーグルトダイエットをおこなう際にも、適度に身体を動かすように心がけましょう。
ホットヨーグルト生活を始めてみませんか?
▼ヨーグルトを利用したダイエット法は他にもあります!
ホットヨーグルトダイエットって知ってる?作り方や効果的な利用法をご紹介!のまとめ
ホットヨーグルトダイエットについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか。簡単でヘルシーなホットヨーグルトダイエットは、これまでヨーグルトを食べていなかった方には効果絶大だと思いますよ。ぜひ一度お試しになってみてくださいね。