ファスティングダイエットは最近になって広く知られるようになってきましたが一体どのようなダイエット法なのでしょうか。今回はこのダイエット法を行う際に気を付けることと一緒に、基礎知識と、またおすすめのダイエット法もあわせてご紹介します。
ファスティングダイエットってなに?
ファスティングダイエットとは、厳密に言うなら「絶食」や「断食」をすることによって美容や健康効果を得たり、体重を減らしたりといったことを目的としたダイエット法のことを言います。
ただ、ファスティングダイエットにもいくつかのやり方があって、その期間もバラバラなら食事をまったく摂らないものから、スープはOKといったものまで様々です。
▼絶食ダイエットのやり方については以下の記事も参考にしてください。

ファスティングダイエットの効果
ダイエット法はいろいろありますが、ファスティングダイエットを選択することでどのような効果が得られるのかを見ていきましょう。
・減量の効果
ファスティングダイエットは原則として食事を抜くダイエット法であるため、体重を減らしたいという人が好んでおこなうダイエット法となっています。
日本ではダイエット=痩せるという意味で用いられることが多いですが、ファスティングダイエットもそういった痩身を目的としたダイエットにふさわしい方法です。

・胃腸の機能を高める
生活習慣の乱れや偏った栄養バランスによって胃腸の機能が低下しているような場合、その回復を目的としてファスティングダイエットをおこなうことがあります。
ファスティングダイエットによって胃腸を休めることで、本来胃腸が持っている機能を取り戻すことが可能だということです。

・適正な食事量を知る
食習慣や食事の内容、食事量などを特に変えたわけでもないのになぜか太ってしまうというような場合、食事量が適正でなくなっている可能性があります。
ファスティングダイエットをおこなうと、食事量に関する今までの記憶をリセットし、改めて自分にはどれくらいの食事量が適しているのかが分かるようになります。

・デトックス
ファスティングダイエットを行うことで体内の老廃物や化学物質などを排出し、デトックスできるという効果も期待されています。

ファスティングダイエットのやり方
ファスティングダイエットは簡単にいえば食事を抜いたり制限したりするダイエット法なのですが、いきなり食事を抜く訳ではありません。どのように行うのか、そのやり方を見ていきましょう。
・準備期間
ファスティングダイエットをおこなう際には、一般的に1日から2日程度の準備期間を設けるのが適当です。
徐々に食事の量を減らしていくことによって、身体をファスティングダイエットに適した状態にしていきます。
・ファスティング期間
準備期間を終えて身体がファスティングダイエットのスタンバイ状態になったら、いよいよファスティングを開始します。
ファスティングの方法によって期間はさまざまですが、一般的には1日から6日間程度おこなうことが多いようです。
・回復期間
ファスティングダイエットの期間が終わったらいきなり通常食に戻すのではなく、食事量を控えた回復期間を設けます。
通常は準備期間と同じく、1日から2日ほどであることが多いようです。
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ファスティングダイエットの方法その1
プチ断食
プチ断食は週末の3日間を利用して行う簡単なものであり、ファスティングダイエット初心者でも取り組みやすい方法となっています。

1日目
朝食を通常の8割程度、昼食は5割程度にして、夕食はおかゆなどの消化によいものを少量ゆっくりと摂取します。
2日目
朝は手搾りの果実ジュースやスムージーなどで最低限の栄養を摂取し、その後は基本的にお茶や水といった水分のみで過ごします。
3日目
回復期に充てます。朝食は少量のおかゆなど消化によいものをゆっくりと時間をかけて食べて下さい。
昼食は通常の5割程度、夕食は通常の8割程度の量をそれぞれ食べます。回復期の食事は、炭水化物の量を少なくするのがコツです。
▼簡単!週末に出来る!「プチ断食」について詳しくは以下の記事をご覧ください。
ファスティングダイエットの方法その2
レモネードダイエット
レモネードダイエットは、かの歌姫であるビヨンセが10日間で9kgの減量に成功したダイエット法で、ハリウッドのモデルやセレブにも流行ったダイエット法です。

レモネードダイエットをおこなう1週間から10日前ころから準備期間に入り、徐々に動物性のおタンパク質の摂取量を減らし、野菜や果物中心の食生活に切り替えていきます。
レモネードダイエットを開始する朝には「ソルト・ウォーター・バッシング」をおこないます。ソルト・ウォーター・バッシングとは、1リットルの水に10gの水を溶かしたものを20分以内に飲みきることを言います。
その後、水300gにつき、レモン果汁とメープルシロップ大さじ各2杯を溶かしたものを飲んで過ごします。メープルシロップは栄養価が高いため、ダイエット期間中に必要最低限度の栄養素を確保することが可能です。
レモネードダイエットの期間を終えたら、翌日の朝は100%のオレンジジュースを水で薄めたものから摂ります。その日の晩ご飯は、野菜スープなど栄養価が高くて、胃腸への負担が少ない食事をとるようにしましょう。
また、レモネードダイエットを終えてから2日程度は、炭水化物を摂らないようにすることもポイントです。
実践期間としては、3日から6日ほどがおすすめだということです。
ファスティングダイエットの方法その3
断食療法
最近は病院でも断食を治療法として取り入れているところがありますので、自身の健康状態に気遣うのであれば、そのような施設に入院をしてファスティングダイエットを行うのも手です。

準備期間に医師の問診や採血をしての検査やファスティングについての説明などを受け、体調変化に気をつけながら断食期間に入ります。
断食期間中は管理栄養士によって作られた特製のドリンクを飲み、理学療法士によるコンディショニングを受け、血圧の変化や体調変化に気をつけながら断食を続けます。
断食期間が終わると、今度は回復期に入ります。管理栄養士によって考えられた回復期用の食事を摂り、最後に医師による診察を受けて終了となります。
断食療法の期間も病院によってさまざまですが、準備期間を2日、断食期間を3日、回復期を2日程度に設定しているところが多いようです。
ファスティングダイエットをおこなう際の注意点!
ファスティングダイエットは食事量を極端に減らすダイエット法であるため、いくつかの注意点があります。
・体調が悪いときにはやらない
ファスティングダイエットは食事の量を減らしたり断食をしたりするダイエット法なので、体調の悪いときにはおこなわないようにしましょう。かえって具合が悪くなってしまいかねません。
・運動は控える
ファスティングダイエット中は、身体のエネルギーが低下している状態になるため、激しい運動やスポーツは基本的におこなわないようにしましょう。
・無理をしない
ファスティングダイエットは、原則として健康と美容のためにおこなうものです。きついと感じたら、無理をせずに中断するようにしましょう。
ファスティングダイエットのやり方と注意点!おすすめプチ断食も!のまとめ
ファスティングダイエットは大変効果のあるダイエット法となっていますが、一歩間違えるとかえって健康を損ねる可能性もあります。自身の健康状態に最善の注意を払いながら行うこと、そして無理をしないことが大切です。病院での食事療法を選択したり、プチ断食から始めることをおすすめします。