隠れ肥満対策を検討したことがある方はいるでしょうか。そもそも隠れ肥満は大きく分けて二つのパターンがあり、見た目はそれほど太って見えないことも多いです。ですので、まさか自分も…などと少しでも考え当たる方にも、意外と知らない隠れ肥満の一般に言われる定義と、隠れ肥満の対策について解説していきたいと思います。
隠れ肥満ってなに?
隠れ肥満とは、見た目は太って見えないのに、実は体脂肪率が高い人のことをそう呼んでいます。一般的に、男性の場合は体脂肪率が20%以上、女性の場合は体脂肪率が30%以上になると、太っていなくても隠れ肥満ということになるそうです。
▼体脂肪率を落とす効率の良いダイエット法については以下の記事もご覧ください。
隠れ肥満のパターン

隠れ肥満には大きく分けて2つのパターンがあります。ひとつは内臓脂肪型の隠れ肥満で、このタイプの隠れ肥満は男性に多く見受けられるということです。
もう一つの隠れ肥満は皮下脂肪型の隠れ肥満で、このタイプの隠れ肥満は女性に多くみられるといわれています。若い女性にも隠れ肥満は多くみられるということなので、気になる方は以下の記事をチェックしてみてください。
隠れ肥満になってしまう原因とは?
外見上はそれほど太って見えないし、BMIも正常の範囲内に収まっている。でも体脂肪率が高くて隠れ肥満になってしまっている…。ではなぜそのようなことが起こるのでしょうか。
ダイエットの失敗を繰り返している

女性が隠れ肥満になってしまう原因の一つとしては、ダイエットに何度もチャレンジして、そのたびにリバウンドしてしまっているようなことがあげられます。特に、食事制限のみによってダイエットをしている場合に顕著に隠れ肥満が見受けられます。
ダイエットをする際には、食事制限をするのがもっとも手っ取り早い方法だと思います。たしかに食事制限によるダイエットをおこなうと、簡単に体重を落とすことが可能です。
ただ、食事制限のみによるダイエット法をおこなうと、体脂肪だけでなく筋肉も落ちてしまうというリスクがあるのです。筋肉量が低下すると、基礎代謝も減少することとなります。
基礎代謝とは、私たちが何もしていなくても消費されるエネルギー(カロリー)のことをいいます。たとえば、呼吸をしたり内臓の機能が働いたり、脳が活動したりといったことに使われるエネルギーのことをいいます。
私たちが1日の間に消費するカロリーの6割以上をこの基礎代謝が占めるとされており、ダイエットをする際には以下に基礎代謝を落とさないようにするかが重要となるのです。
基礎代謝のうちのおよそ20%を筋肉が占めているとされるので、食事制限のみによるダイエットで筋力が低下すると、基礎代謝量も減少して、ダイエット前よりも太りやすい体質となるのです。

それでも食事制限を継続して体重をキープできているうちはよいのですが、継続することができなくなって体重が元に戻ってしまうと、体脂肪が増えてしまうという訳なのです。
ダイエットの失敗に懲りず、また食事制限のみによるダイエットをおこなうと、どんどん筋肉量が減少していくことになります。そして、体重が元通りになるたびに、体脂肪率が上昇してしまうのです。これが女性によく見られる隠れ肥満の理由となっています。
運動不足

運動不足も隠れ肥満の原因となりやすいです。特に、若い時にはよく身体を動かしていたのに、社会人になってから身体を動かす機会がなくなったとか、中年期になって身体を動かさなくなったなどという人に、隠れ肥満が起こりやすくなります。
若い時に運動をしていた人は、その「貯金」によって太りにくくなっています。ただ、年齢とともに基礎代謝は低下するので、運動習慣がなくなって「貯金」も使い果たすと、徐々に筋力が低下し、体脂肪率が上昇していってしまうのです。
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糖質の摂りすぎ
かつては、私たちが太ってしまう要因として、カロリーの摂りすぎがあげられていました。ところが、近年の研究結果によって、カロリーの摂りすぎよりも、糖質の摂りすぎの方が、太ってしまうリスクが高いことが分かってきています。
私たちが糖質を摂取すると、体内ではインスリンが分泌されることによって糖質の分解が起こります。それによって、身体や脳が活動する際のエネルギーとなるわけです。
ところが、糖質の摂取量が過剰であったり、食事によって血糖値が急激に上がったりすると、インスリンによる糖質の分解能力を超えてしまうこととなります。
インスリンによって分解しきれなかった糖質は、体細胞内に予備のエネルギーとしてとどめ置かれることとなります。これが脂肪であり、太ってしまうメカニズムだという訳なのです。
アルコールの摂りすぎ

お酒が大好きという人も、隠れ肥満になりやすいです。肝機能障害の一つに、アルコール性脂肪肝と呼ばれるものがありますが、文字通りアルコールの摂りすぎによって、肝臓に脂肪がついてしまうのがアルコール性脂肪肝の特徴です。
また、アルコールを摂取すると満腹中枢が麻痺してしまい、ついついたくさん食べてしまうことにもつながりかねません。痩せているけどお酒が大好きという人は、隠れ肥満になってしまうリスクが高いと言えます。
隠れ肥満対策その1・糖質制限ダイエット
隠れ肥満対策としておすすめの方法の一つが、糖質制限ダイエットです。
そもそも脂肪がついてしまうのは糖質の摂りすぎがその要因となっているので、脂肪の元となる糖質を制限するのが、隠れ肥満対策のもっとも手っ取り早い方法となります。
▼糖質制限ダイエットについて詳しくはこちら↓
隠れ肥満対策その2・有酸素運動
基本的に、脂肪を燃焼させるためには有酸素運動をおこなう必要があります。有酸素運動とは、筋肉に軽度から中等度の負荷をかけながらおこなう運動のことで、ジョギングやウォーキングなどがそれにあたります。
ただし、有酸素運動によって脂肪の燃焼効果が得られるまでには、運動開始から20分程度が経過しなければならないとされています。そのため、隠れ肥満対策をする際には、20分以上の有酸素運動をおこないましょう。
▼有酸素運動を用いたダイエット方法については以下の記事をご覧ください。
隠れ肥満対策その3・ベジファーストダイエット

ベジファーストダイエットとは、食事のときに野菜を最初に食べるダイエット法のことをいいます。野菜には食物繊維が多く含まれており、食事のはじめに野菜を食べることで、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。それによって、脂肪がつきにくくなるという訳です。
隠れ肥満対策その4・筋力トレーニング
筋肉量が減少すると、基礎代謝も低下してしまい、結果的に太りやすい体質になってしまいます。特に、ダイエットの失敗を繰り返している女性にその傾向が見られるので、ダイエットをするときには食事制限だけでなく、適度に筋トレをおこなうことも重要です。
筋肉量を増加させなければいけないとまでは言いませんが、ダイエット中に筋肉が落ちることを避ける程度の運動なり筋トレなりはおこなうべきでしょう。
ダイエットの際に効果的な筋トレについては以下の記事を参考にしてください。
隠れ肥満対策その5・ストレスをため込まない

ストレスと隠れ肥満と何の関係があるのかと思われるかもしれませんが、ストレス状態が続くと、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌量が減少することが分かっています。
セロトニンの分泌量が減少すると、神経の鎮静化がおこなわれにくくなり、食欲が増進してしまうのです。分かりやすい例がやけ食いです。そのため、日頃からストレスをため込まないようにすることも重要です。
隠れ肥満対策におすすめの5つの方法!脱いでもスゴイ身体を手に入れよう!のまとめ
隠れ肥満とその対策について紹介しました。体重を減らすだけでなく、筋力を維持することの重要性が分かって頂けたのではないかと思います。外見が痩せており、BMI値が正常であっても、体の中に脂肪が隠れているかもしれないなんて、健康被害が心配になってしまいますよね。隠れ肥満対策をおこなって、「脱いでもスゴイ」美ボディを手に入れてくださいね。