遺伝子検査ダイエットってなに?太りやすい遺伝子があるって本当なの?


遺伝子検査ダイエットというのを聞いたことがあるでしょうか。化学の世界では日夜、遺伝子の研究がおこなわれています。それによって、病気の治療に役立つ薬が開発されたり、健康に対する新たな学説が生まれたりしています。ところで最近、遺伝子を検査することによって、どのように太りやすいかが分かるようになってきているそうなのです。遺伝子検査キットなども売られていたりするのですが、遺伝子検査ダイエットは本当に信ぴょう性があるのでしょうか。

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遺伝子検査ダイエットってどんなダイエット法?

遺伝子検査ダイエットとは、自分がどのように太りやすいのかを検査することによって、太ってしまうことを未然に避けたり、太ってしまった身体を効果的に痩せさせたりすることを目的としたダイエット法です。

遺伝子検査ダイエットが生まれた理由

世の中にはいろんなダイエット法がありますが、同じダイエットをしても痩せる人がいれば痩せない人もいます。その差はどこから生まれるのでしょうか。

完全に同じ身長や同じ体重をしている2人が、まったく同じ食事や運動をした場合でも、ダイエット効果に差が出るとしたら、もしかしたらそこには遺伝の問題があるのかもしれません

そのことに注目して遺伝子を検査することによって、どうやら人によって太りやすい遺伝子があることが分かってきたということなのです。また、遺伝子の変異の仕方によって、太り方にも違いがみられるといわれています。

結婚式に参列したとき、新婦側は親族がみんなスリムなのに、新郎側はみんなポッチャリしているなどといった光景を見たことがあるかもしれませんね。それももしかしたら、遺伝子がかかわっているのかもしれません。

遺伝子検査ダイエットをする前に

遺伝子検査ダイエットをする前に、皆さんに知っておいてもらわなければならないことがあります。最初だけちょっと難しい話になりますが、そこさえクリアすれば後は簡単です。

遺伝子とはそもそも私たちの身体の設計図のことを意味しており、その数は25000種類にも及ぶとされています。その中に、肥満遺伝子といわれるものが60種類ほど存在するとされているのです

特に、「β2アドレナリン受容体遺伝子」「β3アドレナリン受容体遺伝子」「脱共役タンパク質1」の3つは、日本人の97%がそのいずれかをもっているということが分かってきているそうです。

遺伝子検査ダイエットの方法その1

リンゴ体型の場合

内臓脂肪肥満型のイラスト

リンゴ体型とは、おなかがぽこんと出てしまうような太りかたのことをいいます。リンゴ体型になってしまう人は、肥満遺伝子のうち、β3アドレナリン受容体遺伝子に変異が起こっているということです。

簡単に言うと中年男性に見られるような、内臓脂肪型の肥満の仕方がリンゴ体型という訳です。遺伝子検査ダイエットによると、リンゴ体型は日本人のおよそ30%がリンゴ体型であるとされています。

リンゴ体型のダイエット法は、第一に炭水化物(糖質)の摂取を控えるということです。糖質は体内でインスリンによって分解され、脳や身体の活動エネルギーとなりますが、インスリンによって分解しきれなかった糖質が、脂肪として細胞内に蓄えられることとなるのです。

内臓脂肪は幸いなことに、つきやすいけども落ちやすいといった特徴を有しているので、まじめに糖質制限をおこなえば、比較的容易にリンゴ体型からの脱却が可能となります。

遺伝子検査ダイエットの方法その2

洋ナシ体型の場合

洋ナシ体型とは、上半身はそれほど太っていないのに、ウエストからおしりにかけて太っているタイプの肥満のことをいいます。リンゴ体型が中年男性に多いのに対し、洋ナシ体型は女性に多いとされています。

遺伝子検査ダイエットによると、日本人の3人に1人が洋ナシ体型になるリスクがあるとされ、その原因としてはβ脱共役タンパク質1遺伝子に変異が起こっていることがあげられています。

洋ナシ体型の特徴としては、皮下脂肪がついてしまっているということがあげられます。そして、皮下脂肪の厄介なところは、内臓脂肪と違って付きにくく落ちにくいという特徴がある点です

そのため、いったん洋ナシ体型になってしまうと、長期間にわたるダイエットが必要となります。食習慣の見直しだけでなく、下半身を中心としたエクササイズなどをおこなうように心がけましょう。

▼洋ナシ体型の方におすすめのダイエット法については以下の記事もご覧ください。

洋ナシ体型を解消ダイエット!骨盤のゆがみのウソとホントもご紹介!

遺伝子検査ダイエットの方法その3

バナナ体型の場合

背中の贅肉をつかむ女性

バナナ体型は、一見すると痩せて見えるのですが、筋肉量が少ないことから、太りやすい体質であるという特徴があります。いったん太ってしまうと痩せにくいので、普段から体重のコントロールをおこなうことが重要となります

遺伝子検査ダイエットによると、バナナ体型はβ2アドレナリン受容体遺伝子に変異がみられることによって起こるとされています。日本人のおよそ4人に1人がバナナ体型になりやすいとされています。

バナナ体型の場合は、なによりも筋力トレーニングをおこなうことが肥満を予防するために重要となります。筋肉量が増えれば基礎代謝が向上するため、太りにくい体質へと転換することが可能だからです。

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遺伝子検査のやり方

遺伝子検査などというと、大学病院などの専門組織でおこなわれるのかと思いますが、最近では遺伝子検査を簡単におこなえるキットが販売されているので、そういった商品を利用して遺伝子検査をおこなうことが可能となっています。

中学校の理科の実験で、口腔内の細胞を顕微鏡で見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。遺伝子検査ダイエットでも、一般的には頬の内側など、口腔内の細胞を採取して検査にかけることとなります。

遺伝子キットはいろいろなメーカーが販売しており、安いものだと5000円くらいから購入できるということです

遺伝子検査ダイエットの問題点

遺伝子検査ダイエットは、これまでにない斬新でなかなか興味深いダイエット法ですが、問題点も指摘されています。では、どのような問題があるのでしょうか。

エビデンスに乏しい

遺伝子検査ダイエットに対しては、エビデンス(医学的証拠)に乏しいという批判が加えられています。遺伝子という分野自体が学問対象としてまだ新しいこともあり、遺伝子検査ダイエットの有効性を示せるほどのデータが集まっていないというのが現状です

確率は5%!?

遺伝子検査ダイエットの根拠は、日本人の97%が持っているとされる遺伝子のうちの3つを調べることによって、どのような体型になるかを調べるというものです。

ただ、肥満に関する遺伝子は60個ほどあるとされているので、3つだけで肥満の傾向を決定するのには無理があります。大まかな傾向を示すのは可能かもしれませんが、占いでいうところの「誰にでも当てはまる」ような診断結果となることがほとんどです。

5000円程度で遺伝子を検査してもらえて、大まかなことが分かればいいという人にとっては、遺伝子検査ダイエットはなかなか面白いダイエット法と言えます。

遺伝子検査ダイエットってなに?太りやすい遺伝子があるって本当なの?のまとめ

遺伝子検査ダイエットは興味深いダイエット法ですが、遺伝子という学問分野自体が比較的歴史の浅いという問題点があります。遺伝子検査ダイエットは参考程度にして、正確な診断は今後の研究に期待するとよいのではないでしょうか。自分でキットを使って検査するなんて、少し実験のようで楽しいかもしれないですよね。

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