骨盤スクワットダイエットの本当の効果と内臓が下がるという嘘?


骨盤スクワットダイエットというのをご存知でしょうか。骨盤スクワットダイエットとは、骨盤が骨盤が開くことで太ってしまうという理論に基づいて考案されました。骨盤のゆがみを解消することで痩せることを目的としたダイエット法です。整体師が薦めているケースが多いですが、その理論には首をかしげるものがあります。今回は骨盤スクワットダイエットの効果と理論について検証していきます。

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骨盤スクワットダイエットってなに?

骨盤スクワットダイエットは、足のつま先を外側に開いたり内側に向けたりしてスクワットをおこなうダイエット法のことをいいます。それによって下がった内臓の位置が元に戻り、おなかがすっきりと痩せてくるといわれています。

ダイエットとはそもそも規定食のことを意味しており、健康と美容を目的として食事の量をコントロールしたり、食事内容を見直したりすることをいいます。

現在はダイエット=痩せるといった意味で用いられることがほとんどなのですが、ダイエットを痩せるという意味で捉えたとしても、この骨盤スクワットダイエットにはいろいろと問題点があります

ケトルベルを使用したスクワット

▼ケトルベルの使い方やトレーニング法については以下の記事も参考にしてください。

ケトルベルってなに?使い方やトレーニング方法を解説!

骨盤スクワットダイエットのウソその1

内臓が下がることはない

骨盤スクワットダイエットをおこなうことで痩せられる前提として、骨盤が開くことによってそこに内臓が下がってくるので、おなかが出てしまうという説明がなされています。

それを骨盤スクワットダイエットによって解消するというのが、骨盤スクワットダイエットで痩せられる根拠の一つだというのです。

ただ、内臓はお腹の中でプカプカと浮かんでいる訳ではありません。解剖図などからわかるように、内臓は腹膜という膜の中にぎっしりと詰まっています

そして、腹膜の中には腹圧というものがあり、臓器がしかるべき位置にちゃんと収まるようになっているのです。盲腸の手術の際に腸を引っ張り出しすぎるとなかなか元の位置に戻らないのも、腹圧があるからなのです。

ごく一部の例外として、臓器の未発達による下垂が見られるケースがなくはありませんが、正常な人に骨盤が開くなどの理由で内臓下垂が見られるようなことは医学的にありません

もっというなら、太っている人よりも痩せている人に内臓下垂が起こりやすいです。食糧事情のよくないアフリカの子供たちのお腹が出ているのを見たことがありませんでしょうか?

彼らのお腹の中は、極端な飢餓状態によって内臓脂肪がなくなってしまっているので、内臓を支えるべきものが減少し、結果として内臓下垂が起こるのです。食糧事情が豊かな日本では、たとえ痩せているとしても、通常はそのようなことが起こることはあり得ません。

以上のことから、内臓の位置が下がっていると主張する整体師などのもとで施術を受けるのは控えた方が良さそうです

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骨盤スクワットダイエットのウソその2

骨盤は開かない

骨盤スクワットダイエットで痩せられる根拠としては、開いてしまった骨盤を元に戻すことによって、おなかがすっきりするということがあげられています。ところが、基本的に女性の出産期以外に骨盤が開くようなことはあり得ません

骨盤は仙骨と寛骨(さらに腸骨と坐骨、恥骨に分けられます)、そして尾骨から成っています。そして、仙骨と寛骨は靭帯によってがっちりと結合されています(仙骨と尾骨はひとつながりとなっています)。

そのため、交通事故などよほどの外力が働くか、それとも先天的に奇形が見られるかしない限り、骨盤がゆがむようなことは医学的にあり得ません

仙骨と腸骨で構成される仙腸関節は、医学的に可動関節であることが数年前に認められていますが、動くとは言ってもほんの数mmのことです。それが原因で太ってしまうようなことはありません

骨盤スクワットダイエットのウソその3

運動だけでは痩せない

これに関しては骨盤スクワットダイエットに限ったことではないのですが、およそ運動によって消費されるカロリーというのは微々たるものです

ダイエットを看板に掲げている治療院やスポーツジムのほとんどで食事制限が奨励されていることから、実際痩せるためには食習慣を変える必要があると考えられます

結果にコミットすることで有名なスポーツジムでもかなり厳しい食事制限プログラムが組まれますし、耳つぼダイエットでは食事量を半分以下にするように迫られることもあります。

ダイエットは規定食なので、ある意味そのスタンスは正しいといえば正しいのですが、運動によって痩せるとか耳つぼによって痩せると謳っていることに疑問を持ってしまいますよね。

骨盤スクワットダイエットも同様で、スクワットをすることは長い目で見れば筋力アップにつながるので、基礎代謝を上げる効果が期待できます

ただ、筋肉はそう簡単につくものではありませんし、短期間で効果を上げるのであれば食事制限をしたり有酸素運動をしたりする方がよっぽど効率が良いといわざるを得ません

骨盤スクワットダイエットの効果

ここまで、骨盤スクワットダイエットの誤った効果を見てきました。ですが、スクワットは下半身全体を鍛えることができる優れた筋力トレーニングです。骨盤スクワットダイエットでは、本来どのような効果が期待できるのかを見ていきましょう。

・姿勢改善効果

骨盤スクワットダイエットを正しい姿勢でおこなうことによって、骨盤の位置が安定して姿勢の改善効果が期待できます

ですがこれは、骨盤スクワットだけでなく一般的なスクワットとなんら変わりのない効果です

・筋力アップ効果

骨盤スクワットダイエットをおこなうことによって、長期的にみると筋力アップにつながります。こちらも通常のスクワットでも同様の効果が得られます

以上のことからわかるように、骨盤スクワットダイエットと、一般的なスクワットで得られる効果については特に違いはないようです。

▼更に本格的にスクワットをダイエットに取り入れる場合は以下の記事をご覧ください。

スクワットは筋トレの王道!正しいやり方とバリエーションを解説

骨盤スクワットダイエットの本当の効果と内臓が下がるという嘘?のまとめ

インターネットが発達した現代では、欲しい情報が何でもすぐ手に入ります。ですがその情報が本当に正しいかどうかを見極める必要があります。実際には「内臓が下がることはない」「骨盤は開かない」とのことでした。また骨盤スクワットとスクワットの効果に違いはありません。それを踏まえた上で、自分に合ったダイエット法を探してください。

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