ふくらはぎにセルライトができると、ボコボコとしてとても気になりますよね。見た目も悪いことから人の視線がさらに気になる原因にもなるでしょう。そもそも、なぜふくらはぎにセルライトができてしまうのでしょうか。今回はセルライトの正体について迫ることにより、その対処法としてどのような方法が効果的なのかを紹介したいと思います。
セルライトってそもそも何ですか?
ふくらはぎにセルライトができる原因や対処法について解説する前に、まずはセルライトとはどのようなものなのかについて知っておきましょう。

・美容業界で生み出された造語
セルライトとは、実はヨーロッパの美容業界で生み出された造語であるといわれています。セルライトの語源はフランス語の「cellulite」であるといわれています。
フランス語で「細胞」という意味のある「cellule」と、同じく「鉱物」 という意味を持つ「ite」を組み合わせたものであり、1970年代の初めに使われだした言葉だとされています。
・その正体はただの皮下脂肪
実は、医学的にはセルライトなどと言うものの存在は認められていません。その正体は何かと言うと、ただの皮下脂肪であるということです。
ではなぜ通常の脂肪と違って見えるのかというと、それは単に脂肪細胞が多い場所に脂肪がたまりやすいというに過ぎません。それを証拠に、セルライトができる場所は太ももやおしり、ふくらはぎ等太りやすい場所が多いわけです。
ここまで見てきましたように、セルライトは医学的には認められていないこと、そしてその正体はただの皮下脂肪に過ぎないことを踏まえたうえで、ふくらはぎのセルライトの原因や対処法について見ていきたいと思います。
▼セルライトについては様々な議論がされています。詳しくは以下の記事もご覧ください。
ふくらはぎのセルライトの原因その1
太りすぎ
ふくらはぎにセルライトがついてしまう原因としてもっとも分かりやすいのは、単に食べ過ぎて太ってしまっているような場合です。皮下脂肪はどこにでも付く可能性がありますが、特に脂肪が付く余裕のある場所にセルライトができやすいです。

脂肪が付く余裕がある場所という言い方も難しいですが、下腹部や臀部、ふくらはぎのほか、二の腕やあご周りなどにセルライトができるようなケースもあります。
ふくらはぎのセルライトの原因その2
筋肉量の減少
もともとが華奢な人の場合はともかく、若いころに運動をしていたのに、壮年期以降に全然運動をしなくなったというような人にもセルライトができやすい傾向があります。

そういった人の特徴として、筋肉が脂肪に変わってしまうという傾向がみられます。また、若いころに運動をしていると、食事の量がそうではない人と比べて多くなる傾向がありますが、運動をやめてからも食事量が変わらないと、太ってしまうリスクが高くなるのです。
ふくらはぎのセルライトの原因その3
甘い物の食べすぎ
ふくらはぎにセルライトができる原因としては、甘い物の食べすぎもあげられます。近年の研究の結果として、私たちが太ってしまうのはただの食べすぎだけが原因ではなく、糖分の摂りすぎもその有力な原因であることが分かってきています。

私たちが糖分を摂取すると、すい臓からインスリンが分泌されます。インスリンには糖分を身体や脳が活動する際のエネルギーに変えてくれる働きがあります。
脳にとってはブドウ糖が唯一のエネルギー源となりますし、1日に摂取したブドウ糖のおよそ60%が脳の活動のために費やされるといわれています。
そうは言うものの、糖分を取りすぎてしまったり、食事にともなって血糖値が急激に上昇したりすると、インスリンによる糖分分解能力の限界を超えてしまうこととなりかねません。

インスリンによって分解しきれなかった糖分は、緊急時に使われる予備の燃料として細胞内に蓄えられることとなります。それが脂肪細胞、俗にいうセルライトのできるメカニズムと言う訳なのです。
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ふくらはぎのセルライトの原因その4
運動不足
ふくらはぎのセルライトの原因としては、運動不足もその要因としてあげられます。運動とは、ジョギングや筋トレなどの積極的な運動だけを指すのではありません。
その他の1日の間で身体を動かす量が少なくなることも問題となっています。現代は便利な世の中となっているので、日常の動作量が40年前と比べると60%にまで低下しているそうです。
たとえば、多くの過程でお風呂を沸かすのに、今では指一本で沸かせるようになっていますよね。温度調整も勝手におこなってくれるので、お風呂の湯加減を見に風呂場まで足を運ぶ必要もないということです。
また、駅や大型店舗などにはエスカレーターやエレベーターが備えられており、階段を使って歩くような機会も減少しています。
1回1回の運動量は大したことがなくても、こういった習慣を継続することによって、1年間で見ると膨大な量のエネルギー消費機会を失っていることとなるのです。
ふくらはぎのセルライトへの対処法について解説する前に…
これからふくらはぎのセルライトへの対処法についていくつか紹介していきたいと思いますが、改めて、セルライトとはただの皮下脂肪であることを確認しておきたいと思います。
そして、皮下脂肪(セルライト)には「付きにくく落ちにくい」という性質があることを頭にとめておいてください。この点に留意せず安易な解決法を選択すると、時間(とお金)の無駄遣いとなってしまうことがあります。
ふくらはぎのセルライトへの対処法その1
糖質の制限
私たちが太ってしまう原因は、カロリーの摂りすぎよりも糖質の過剰摂取の方が問題であることが分かってきています。そのため、ふくらはぎのセルライト=皮下脂肪を取るためにも糖質の制限が重要となります。

現代人は1日に平均して300g程度の糖質を摂取しているとされます。セルライトができているような人は、もっとたくさんの糖質を摂取しているかもしれません。
まずは1週間の食事について、何を食べたのかを克明に記録しましょう。そして、少し面倒ですが、それによってどのくらいの糖質を摂取したのかを割り出しましょう。
1日に平均して300g以上の糖質を摂取しているようであれば、まずは平均内に収めるようにしましょう。300g以下である場合は、糖質の摂取量を半分にまで減らしてみましょう。
たとえば、ご飯の量を半分にするとか、玄米に変えるなどといった方法があります。また、間食の習慣がある人は、間食をやめたり、糖質の少ない間食にしたりといった工夫をしましょう。

ふくらはぎのセルライトへの対処法その2
筋力アップ
ふくらはぎのセルライトが気になる場合には、ふくらはぎの筋肉を鍛えるという方法もあります。筋肉の量が増えれば基礎代謝も向上するため、脂肪燃焼効率が上がることとなります。
ふくらはぎを鍛えるとなると「ムキムキになるからイヤ!」などという声が聞かれますが、心配しなくてもセルライトができているような人が筋トレをしたくらいで、ムキムキになるようなことはありません。

ふくらはぎのセルライトの原因とその対処法!エステの施術では意味がない!?のまとめ
ふくらはぎのセルライトへの対処法は、基本的に食事制限と運動だけです。エステの施術で皮下脂肪を取るような効果は期待できず、お金を無駄にしてしまいます。エステに何十万円も費やすくらいなら、美容整形に行って脂肪吸引をおこなってもらった方が確実ですし、なにより安心です。つまんでも、もんでも、セルライト=皮下脂肪は落ちません。皮下脂肪(セルライト)は付きにくく落ちにくいことを忘れないようにしましょう!